先を見据えた財務管理

マンションの財務は管理会社に管理してもらうこともできますが、当マンションでは1期目より、将来に向けた財務強化のため、管理組合にて以下の施策を立案、実行しています。

■修繕積立金均等化

当マンションでは当初の積立額を抑え、段階的に値上げを行う「段階増額積立方式」が採用されていましたが、将来的な値上げの際、区分所有者間の合意形成が難しいことを見越し、計画期間中均等に積み立てる「均等積立方式」に移行しました。「均等積立方式」は築年数が浅い期間は「段階増額積立方式」よりも修繕積立金の負担は大きくなりますが、将来に渡り、安定的な修繕積立金を確保できるようになりました。さらに30年であった長期修繕計画を50年に延ばし、財源不足を回避する施策を取っています。

■機械式駐車場一部撤去

入居時から駐車場の稼働率は73%程度であり、80区画以上の空がありました。

機械式駐車場の一部を撤去し平面化、さらに一部の機械式駐車場の天井部分のパレット抜き、ハイルーフ車も駐車できるようにしました。その結果、稼働率は80%を超え、空区画も50区画を切るまでになりました。さらに、定期的に自動車ディーラーに展示会を開いていただき、車の所持率を増やすなど、さらなる稼働率向上を目指しております。

■災害等準備資金会計の新設

災害時、緊急的に対応が必要な工事費等に円滑に利用するため、災害等準備資金会計を新設しました。

駐車場・駐輪場会計の新設

駐車場・駐輪場での採算の明確化、他会計への駐車場収入依存度低下による堅実な管理会計を実現するため、駐車場・駐輪場会計を新設しました。

■その他

【利便性向上】

 ・コピーサービス導入

 ・カラオケ設備の導入

【資金運用】

 ・修繕積立金の「すまい・る債」の運用

【運営改善(費用対効果)】

 ・ミニショップ(マンション内売店)の営業日、営業時間変更により運営業者への支払いの抑制